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ダンプ運転手は高収入とやりがいを兼ね備えた職業!仕事内容や必要な資格を紹介

ドライバーの仕事には、トラックやバス、タクシーなど、さまざまな種類があります。ダンプカーの運転手もその一つであり、ドライバーの仕事を探しているときに、ダンプカー運転手の求人を目にしたことがある方もいるでしょう。

本記事では、ダンプカー運転手の仕事内容や1日のスケジュール、収入、必要な資格などを紹介します。ダンプカー運転手への就職・転職を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ダンプカー運転手はどんな仕事?

ダンプカー運転手の主な仕事は、工事現場や建設現場での土砂や砕石、工場間での原料の運搬です。トラック運転手と同じ運搬作業ですが、運ぶものは大きく異なります。

一般的に積載は自分では行わず、ショベルカーなどで積載されるのを待つことになります。積み下ろしも荷台を傾けるだけなので、トラック運転手のように荷物を自身で運ぶような力仕事は多くありません。

「ドライバー仕事をしたいけれど、力仕事ができるか心配」という方はダンプカーの運転手を検討してみましょう。

ダンプカーの種類

ダンプカーの大きさ

ダンプカーには小型ダンプ、中型ダンプ、大型ダンプがあります。それぞれ最大積載量や車両総重量が以下のように異なります。

小型ダンプ最大積載量 3.0トン未満・車両総重量5.0トン未満
中型ダンプ最大積載量 6.5トン未満・車両総重量11トン未満
大型ダンプ最大積載量 6.5トン以上・車両総重量11トン以上

形態の種類

ダンプトラックは、普通ダンプトラックと重ダンプトラックの2つの形態に分けられます。

普通ダンプトラックは一般公道を走行可能で、骨材やコンクリートなど建設資材の運搬に使用されます。

一方の重ダンプトラックは積載量11t以上の大型ダンプトラックで、公道を走ることができません。ダム建設や鉱山、大規模な土木工事現場などで土砂などの運搬で使用されます。

荷台の種類

荷台の種類では、主にリヤダンプ、サイドダンプ、三転ダンプ、リフトダンプの4つに分けられます。

リヤダンプ荷台を後方に傾けて積載物を下ろす一般的なダンプトラック
サイドダンプ荷台を左右に傾けることで積載物を下ろすダンプトラック
三転ダンプ荷台を左右と後方の3方向に傾けられるダンプトラック
リフトダンプリヤダンプの機能に加え、荷台が垂直に上がる機能を持ったダンプトラック

舵取りの種類

舵取りでは、リジットフレームとアーティキュレート式の2つに分けられます。

リジットフレームは一般的な車両と同じく、前輪で舵を取り運転するものです。

アーティキュレート式はトラックとダンプの連結部分がトレーラーのように中折れ式になっており走行性能が高いため、不整地での運搬作業などで用いられます。

ダンプ運転手の仕事の流れは?

ダンプトラック運転手の仕事の主な流れは以下の通りです。

STEP
業務開始前

ダンプカーを点検しパンクの有無など異常がないかを確認。その後、アルコールチェック・体調チェックを受けます。

STEP
業務開始

積載物の種類・配送先などを確認して引き取りに向かいます。

STEP
積載

指定の場所で積載をします。積載までには順番待ちが発生することもあります。重量や過積載がないかを確認。積載物が風などで飛散する恐れがある場合は、シートをかけて保護します。

STEP
荷下ろし

目的地まで積載物を運んだら、ダンプカーを操作して荷下ろしをします。荷受け担当者がいる場合は安全確認を行ってくれることもありますが、担当者がいない場合は周囲の安全を十分に確認します。

STEP
荷下ろし後

荷下ろしが済んだら会社へ報告し、帰着後に洗車やアルコールチェックを行います。最後に業務報告書を提出して完了です。


ダンプ運転手になるにはどんな資格がいる?

トラック運転手は普通免許でも仕事をすることが可能ですが、ダンプ運転手にはどのような資格が必要なのでしょうか。

準中型以上の運転免許証は必須

ダンプトラックは、小型でも「最大積載量 3.0トン未満・車両総重量5.0トン未満」です。普通免許で運転できる車両には「車両総重量3.5トン未満・最大積載量2.0トン未満」の制限があるため、基本的に普通免許だけでダンプ運転手になるのは難しいといえます。

最低でも準中型免許を所持しておくことが望ましく、さらにキャリアアップを狙うのであれば、中型自動車免許や大型自動車免許の取得を目指しましょう。

持っていると重宝される資格

小型特殊免許や大型特殊免許

ショベルカーなどの特殊な車両を運転するためには、小型特殊免許や大型特殊免許が必要です。ダンプカーの運転に直接関係ありませんが、業務では積載などで特殊車両の操作が必要になることも考えられます。

車両系建設機械運転技能講習

機体質量3t以上のショベルカーやブルドーザーなどの車両系建設機械の運転作業を行う場合、労働安全衛生法に基づく運転技能講習を修了している必要があります。

不整地運搬車両運転技能講習

最大積載量1t以上のアーティキュレート式ダンプトラックなどを運転する場合は、労働安全衛生法に基づく運転技能講習を修了している必要があります。

ダンプ運転手の待遇は?年収アップは可能?

ダンプ運転手の待遇

厚生労働省の運営する職業情報提供サイト「job tag」によると、年収の全国平均は477.4万円となっており、収入は決して低くはありません。

ただし、雨の日などは工事がないことも多く、季節や天候によって収入が変動することがあります。基本的にはスケジュールに沿って勤務しますが、自然災害や顧客の急な依頼が入ることもあります。

また、勤務地は全国各地にわたりますが、基本的には工業地帯や山間部などの地域が多い傾向にあります。大きなイベントや自然災害などによる大規模な工事がある場合は、就業できる場所が一部地域に集中することもあるでしょう。

就業者は高齢化が進んでいるものの、力仕事が少なく車両の改良などが進んでいることから女性の働き手も増えているようです。

ダンプ運転手で年収アップを目指す方法

ダンプ運転手で年収アップを目指す方法としては、まずは勤続年数を上げることが挙げられます。

乗用車よりも大きく運転する環境も険しいダンプトラックの運転手は、相応の運転経験やスキルが求められます。

経験を積んで安定して業務が遂行できるプロは重宝されるため、待遇が良くなる可能性があるでしょう。

また、大型自動車免許や大型特殊免許、土木施工管理技士、建築施工管理技士、危険物取扱者資格などの現場仕事で役立つ免許・資格を取得するのもおすすめです。

仕事への理解が深まり、対応可能な仕事の幅も広がることで収入アップなどが見込めます。

ダンプ運転手のやりがいは?「やめとけ」といわれる理由

ダンプトラック運転手への就職については、インターネット上でネガティブな意見が出ているケースも見られます。「ダンプの運転手になるのはやめとけ」といわれる理由は何なのでしょう。

ダンプ運転手が「やめとけ」といわれる理由は?

運転技術が求められる

ダンプカーは建築現場に行くことが多く、舗装されてない道や車幅がギリギリの山道などを走ることもあります。また、数台の団体で行動するため、状況に合わせて運転できるような技術が求められます。

集団行動

ダンプの運転手は基本的に他のダンプと集団で走るため、一緒に走る人たちと連携しなければいけません。そのため、周囲になじめないと孤独感やストレスを感じる原因となることがあります。

生活リズムが崩れる

ダンプの運転手の仕事は、夜間や早朝までなど時間が不規則なことが多く、拘束時間も現場の工期によって左右されます。そのため、生活リズムが乱れたり家族との時間がとりづらかったりする可能性があります。

天候や季節によって給料が左右される

工事現場は雨の日は作業がないことも多く、その場合はダンプの仕事もなくなります。その分の給料は支払われないため、天候や季節によって給料が左右されることがあります。

ダンプ運転手のやりがい

ダンプ運転手は建築現場などの現場作業に関わることが多いため、「自分たちの頑張りが建築を支えた」と思えるのは大きなやりがいといえます。

有名なビルや大きな商業施設などの建築にもダンプトラックの運転は欠かせず、まさに縁の下の力持ちとして仕事の価値を発揮できます。

また、仕事でさまざまな場所に運転して行けるので、運転が好きな方は楽しく働くことができるでしょう。ダンプの運転手は、運搬の時間を守っていれば車内での時間は自由に過ごせるのも大きな特徴です。

ダンプの運転手は社会のモノづくりに貢献できる仕事

ダンプカーの運転手は工事現場などでは欠かせない仕事であり、モノづくりの縁の下の力持ちとして貢献できる仕事です。

時には大規模なビルなどの建築現場に行くこともあり、ビルが完成した際には「自分が建築に関わった」と実感を得られるでしょう。

こうした実感こそが、ダンプカーの運転手のやりがいにつながるといえます。


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