フリーターから就職を目指したいけれど、どんな仕事がいいか悩んでいる方におすすめしたいのがトラックドライバーの仕事です。一人作業が基本で人間関係のストレスが少なく、マニュアルもしっかりしているため、フリーターからの就職でも十分に活躍できます。
ここでは、フリーターから就職を目指す方に向けて、応募しやすい職種の特徴や職種、未経験OKの求人に応募する際の注意点などを解説します。
フリーターから就職!挑戦できる業界の特徴とは
フリーターから未経験での就職は難しいと思われがちですが、歓迎している業界は多くあります。未経験でも挑戦しやすい業界の特徴として次の3つが挙げられます。
資格やスキルがなくても、入社後に身につけられる業界
サービス業や販売業など、スキルよりも人柄や仕事への熱意が大切にされる業界は、フリーターからでも挑戦しやすいでしょう。専門的な資格を必要としないため、就業のハードルは低いと言えます。
資格やスキルが必要ない業界である分、仕事に役立つ資格を取得すれば、役職をもらえたり、給料がアップしたりなど仕事を楽しむモチベーションにもつながります。
人手不足の業界
物流・配送業界、介護・福祉業界など人手不足が問題視されている業界は、働き手の需要が高いためスキルや経験がなくても働きやすい業界の一つです。意欲的に働いてくれる人を積極的に採用している企業が多くあります。
また、未経験で採用した後、実務をこなしながら研修も行い、資格取得を支援してくれる企業もあるため、未経験でも活躍しやすい環境が整っています。安定的な需要があれば人員削減を避けやすく、長きにわたってキャリアを築いていけるでしょう。
研修制度が整っている業界
IT業界のように研修制度が整っていたり、医療・介護業界のように実務経験を積む機会が多かったりする業界では、スキルや経験を身に付けやすいためフリーターからでも挑戦しやすいと言えます。
特に、IT業界は専門スキルを身に付ける必要があり、未経験からエンジニアなどIT人材として活躍できるまで手厚いサポートをする企業も多いため、その後のキャリアアップにもつながりやすいでしょう。入社当初は学ぶことが多く大変に感じるかもしれませんが、新たなキャリアを切り拓くことができます。
スキルよりも人柄?「未経験OK」の求人で重宝される素質
未経験歓迎としている企業では、スキルよりも人柄を重視する傾向があります。ビジネスパーソンとして重宝されるスキルが身についていれば、フリーターからでも就職しやすいでしょう。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力の高さはどの業界でも重宝されるスキルです。社内・社外問わず意思疎通をスムーズに行ったり、信頼関係を構築したりするときに役立ちます。また、コミュニケーションにより仲間と連携でき業務効率化にもつながるため、コミュニケーション能力の高さは重視されやすいスキルの一つです。
柔軟性がある
環境への適応能力や臨機応変に対応できる柔軟性の高さも、フリーターから就職する際にアピールできるポイントです。企業風土に馴染める人物か、自分なりの仕事のやり方を見つけていけるかなど、採用の判断軸として重視されやすい傾向にあります。
仕事への意欲的な姿勢
未経験であることはハンデに捉えられがちですが、意欲の高さを買ってくれる企業も多くあります。「新しいことを学びたい」「自分の得意を活かしたい」など仕事への前向きな姿勢をアピールするようにしましょう。
フリーターから就職を目指す人が注目すべき職種4つ
フリーターが挑戦しやすい業界やその特徴は分かったけど、具体的にどんな職種があるか知りたいという方に、ここではおすすめの職種を4つ紹介します。
ドライバー
「運転が好き」という方は、普通免許ドライバーからトラックドライバーのキャリアを切り拓くことができます。物流・配送業界は慢性的な人手不足であることに加え、昨今はインターネットショッピング利用者が増えていることから、トラックドライバーは小型から大型までまんべんなく需要のある職種です。
普通免許さえあれば未経験でも始められるため、応募のハードルが低く挑戦できます。免許を取得した時期により運転可能な車両は異なりますが、現在の免許制度では車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満、乗車定員10人以下の条件を満たす小型トラックであれば普通免許で運転可能です。
トラックドライバーの仕事は基本一人作業のため、一人の空間でコツコツと仕事を進めたい方に向いています。資格を取得すれば、管理職としてキャリアアップも可能です。
営業職
コミュニケーション能力に自信があるという方におすすめなのが営業職です。一口に営業といっても、訪問・テレアポ営業やルート営業、新規開拓営業など、その形態はさまざまです。社外との関わりが多いためビジネスマナーを習得しやすく、成果が目に見えることでやりがいを感じやすい職種と言えます。
また、営業職は契約率などが重視されることも多く、インセンティブに大きく影響するため、高収入を狙える点もおすすめです。
接客業
飲食店のホールスタッフや商品販売スタッフ、ホテルのフロント、美容施術者などの接客業もフリーターから就職しやすい職種です。特に、アルバイトでの接客経験がある方は、その経験を十分に発揮できるでしょう。
接客業にはコミュニケーション能力はもちろん、お客様のニーズに柔軟に対応できる姿勢や細やかな心配りが求められます。また、シフト制のため働き方がルーティン化しづらく、自由度高く働けるのも魅力です。
介護職
介護職は高齢者やハンディキャップを持つ方の生活をサポートする仕事で、人助けができる仕事に就きたいという方におすすめです。介護職には、食事・入浴・排泄などをサポートする「身体介護」と、洗濯・掃除・買い物などをサポートする「生活援助」の2種類があり、訪問介護や老人ホームでの勤務など勤務形態もさまざまです。
介護職に資格は必須ではありませんが、取得することで仕事の幅が広がり給料アップにつながることもあります。資格は通信講座のカリキュラムで組まれている場合が多いため、働きながら取得を目指せます。
「未経験OK」の職種に応募する際の注意点
「未経験OK」には3パターンがある
一口に未経験と言っても、大きく分けて次の3パターンがあります。就活や転職の際にはミスマッチを起こさないよう、募集要項をしっかりと確認しましょう。
- 業界未経験
- 職種未経験
- 完全な未経験
「業界未経験」は、他業界での就労経験があり、異業界への転職を目指す場合を指します。例えば、美容業界で働いていた人が建築業界へ応募する場合は業界未経験者扱いとなります。
「職種未経験」は、同じ業界内で異なる職種への転職を目指す人を指します。例えば、IT業界で営業職として働いていた人が、同じくIT業界のエンジニア職に応募する場合職種未経験に当たります。
「完全な未経験」は、業界・業種ともに経験したことがなく、知識やスキルが全くのゼロの人を指します。
未経験求人なのに好待遇過ぎる場合は注意!
未経験求人の場合、スキルアップに伴って給与などの待遇が徐々に良くなっていくため、最初から好待遇で採用されることはほとんどないと考えておきましょう。もし、未経験求人にもかかわらず初任給の設定が高すぎる場合には、労働時間や給与体系(固定給/歩合給など)に注意が必要です。その企業で納得して働けるように、応募する前には同様の求人と見比べて福利厚生、労働環境について情報収集を行っておくことをおすすめします。
フリーターからの就職でもキャリアを築ける!
フリーターから就職する際には専門知識や資格を身に付けることで確実なキャリアアップを望める業界を目指すようにしましょう。未経験でも挑戦しやすい業界や職種を選べば、フリーターからの就職でもキャリアを築くことができます。まずは、トラックドライバーなど未経験歓迎の求人から探してみてはいかがでしょうか。