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タンクローリー資格で市場価値アップ!高収入運転手へのステップアップ術

トラックドライバーとしてキャリアを築いていくなら、運転免許や資格を積極的に取得して運転できる車両を増やすという道もあります。とくに大型免許に加え、運ぶ内容によっては危険物取扱者の資格も必要となるタンクローリーの運転は、トラックドライバーとしての市場価値をアップできる可能性も!ここでは、タンクローリードライバーについて仕事内容や年収、必要資格の詳細について解説します。

目次

タンクローリードライバーってどんな仕事?

タンクローリードライバーは、ガソリン等液体や高圧ガスなどが入ったタンクローリーを移送するドライバーのことです。タンクローリーの荷台は楕円形をしており、一般的にはガソリンなど引火する恐れのある危険物、毒物・劇物、高圧ガスなどを目的地まで輸送します。また他にも、飲料水、牛乳、シロップなどの液体を運ぶ給水車や、小麦粉、肥料、砂糖などの粉粒体を運ぶバルク車もタンクローリーとして扱われます。

タンクローリードライバーの主な業務

タンクローリードライバーは危険物を扱うケースが多いため、荷下ろしの前後には念入りな確認作業が必要です。高圧ガスや液体を運ぶ場合は、荷下ろしの際、コンタミ(混油)事故やオーバーフロー(漏油)事故が起こらないよう、配送先施設の立ち合い者との相互協力により安全を確保します。また、周囲に火の気のあるタバコや静電気があると大きな事故につながるため、周辺環境にも細心の注意を払わなければいけません。

タンクローリードライバーの主な業務は、製油所や油槽所などの供給拠点からガソリンスタンド、工場、運送会社、航空会社などの施設への配送です。1回の配送につき1~3件まわり、これを1日2~4回繰り返します。運転距離は中・短距離が多いものの、早朝出社となることもあります。

荷下ろしは専用のホースやアームを使用するため重作業を伴わず、女性や高齢者でも活躍できるでしょう。

タンクローリードライバーの年収は?

タンクローリードライバーは、トラックドライバーの中でも比較的高収入を狙いやすい職種です。

『2022年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態』(全日本トラック協会)によると、職種別の賃金では、男性トラック運転手の平均月収は395,300円(賞与込み)となっています。平均月収を上回る職種は大型の421,200円とけん引の432,600円のみで、タンクローリーはけん引に含まれるため平均月収よりも高い水準です。また同様に、女性トラック運転手の場合も、けん引は平均月収を約5万円上回っています。

令和4年賃金構造基本統計調査の結果をもとにしたデータでは、タンクローリーの平均年収は477.4万円となっており、仕事内容の難度に合った給与水準と言えるでしょう。また、タンクローリードライバーの中でも運ぶものによって年収は異なり、危険物ローリーを運搬する場合は危険物取扱者の資格が必要になるため年収は高い傾向にあります。

タンクローリーの運転に必要な資格は?

危険物や高圧ガス、食料品などタンクローリーの運搬物はさまざまですが、共通して多くの場合に必要となるのが「大型自動車免許」と「けん引免許」です。

そのほか、「危険物取扱者乙種4類」「高圧ガス移動監視者」などの資格を持っていると運搬物に限らずタンクローリードライバーとして幅広く活躍できます。難関資格のため取得すれば市場価値を高めることができます。

大型自動車免許

大型自動車免許を持っていれば、タンクローリーをはじめ、車両総重量11t以上、最大積載量6.5t以上、乗車店員30人以上の車両を運転することができます。

大型免許の取得には、普通免許・準中型免許・中型・大型特殊免許のいずれかを取得し、通算3年以上の運転経歴が必要です。また、原則満21歳以上でないと受験できず、トラックドライバーとしてキャリアアップを目指すなら確実に持っておきたい運転免許です。

けん引免許

車体と一体型のタンクローリーであれば自動車免許のみで運転できますが、けん引する車両がトレーラータイプの場合はけん引免許が必要となります。

けん引免許を持っていれば、車両総重量750kg以上の荷台をけん引して輸送することができます。けん引車には独特の動きがあり、理解していないまま運転をすると大きな事故につながってしまうこともあるため、タンクローリーを運転する際には必須の免許です。

危険物取扱者乙種4類

消防法に基づく危険物を取り扱ったり、定期点検を行ったりする際には危険物取扱者の資格が必要となります。危険物取扱者の資格は甲種・乙種・丙種の3つに分類され、それぞれの資格で取り扱える危険物の種類が異なります。毒物・劇物、高圧ガスなどを扱うケースの多いタンクローリーでは、「危険物取扱者乙種4類」の取得がおすすめです。

危険物取扱者乙種4類では、灯油、ガソリンといった生活や産業にかかわる引火性液体を取り扱うことができるため、とくに需要の高い資格です。

高圧ガス移動管理者

高圧ガス移動管理者は、高圧ガスの積み下ろしや運搬する際に必要な資格で、安全に取り扱いできているか監視、管理を行います。高圧ガスを運搬する際には有資格者の立ち合いが必須のため、危険取扱者同様、取得していれば重宝される資格です。

タンクローリー資格取得の費用と学習期間

タンクローリーを運転する際に必須となる大型自動車免許、けん引免許には、取得方法がそれぞれ2通りあります。必要となる費用も異なるため、都合に合った方法を選択して取得するようにしましょう。

自動車教習所に通う

自動教習所に通い、一定期間講習を受けて免許を取得するのが一般的な方法でしょう。大型免許は2ヶ月ほどで取得でき、普通免許(MT車)を保有していれば35万円前後、中型免許を保有していれば25万円前後の費用が必要です。けん引免許の場合、取得費用は13万円前後が目安で、3か月程度で取得できます。なお、費用は現在持っている免許の種類によって変わるため確認するようにしましょう。

また、上記の費用以外に、運転免許試験場では以下の各種手数料が必要となります。

大型自動車免許3,600円(受験料1,550円、免許証交付料2,050円)
けん引免許6,100円(受験料2,600円、試験車使用料1,450円、免許証交付料2,050円)

一発試験を受ける

一発試験は、自動車教習所での実技を受けず、直接運転免許試験場へ行って学科試験と実技試験を受験する方法です。いきなり運転免許試験場で仮免許の取得から始まり、その後に本免許の学科試験と実技試験を受けます。一発試験は非常に難易度の高い試験と言われており、運転・車の操作に慣れ、高い運転スキルがないと合格は厳しいでしょう。

大型自動車免許の場合、仮免許試験に5,500円、本試験に8,650円の費用がかかります。さらに、本試験合格後には取得時講習を受けるため、受験料17,800円を含めると費用は合計で31,950円となります。

一方、けん引免許は学科試験がなく、低コストで受験できます。費用は6,700円ほどですが、試験車両を自分で用意する必要があるため注意が必要です。

タンクローリー資格のキャリア効果

タンクローリーを運転する上で、危険物取扱者甲種4類や高圧ガス移動管理者などの資格を持っていれば、収入アップにつながることもあります。

危険物や高圧ガスなどの特殊な液体・気体を取り扱う際には、有資格者の立ち合いのもと作業を行う必要があり、作業を担当できる人が限られています。そのため需要が高く、他のトラックドライバーと比べて高収入を得られる可能性は高くなります。

また、企業によっては資格手当がつくこともあるため、収入を確実に上げたい人は積極的に資格を取得することをおすすめします。

入社後の資格取得OKな場合も!タンクローリー資格で高収入ドライバーへ

企業によっては資格取得の支援を行っている場合もあります。一般的には、タンクローリードライバーの必要資格として大型免許や危険物取扱者を求める企業が多いですが、「普通免許のみ」もしくは「入社後に必要資格の取得OK」など、未経験の方でも始めやすいように配慮されているケースもあります。

「未経験だから……」と諦めず、まずは求人を探してみてはいかがでしょうか。

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