「2024年問題で時間外規制が始まったけど、トラック運転手の給料って実際に上がったの?」
そんな疑問をお持ちの方のために、厚生労働省の最新の賃金統計をもとに、トラック運転手の給料の実態を解説します。
結論を先にお伝えすると、「待遇改善が進んだ会社と横ばいのままの会社に二極化している」というのが現状です。転職先を選ぶうえで「給料が上がっている会社」を見極めるポイントも合わせて解説します。
最新統計で見るトラック運転手の給料の変化
厚生労働省「毎月勤労統計調査(2026年3月分)」によると、運輸・郵便業の現金給与総額は前年比でプラス傾向が続いています。2024年問題をきっかけに待遇改善に動いた会社では、基本給・諸手当ともに底上げが進んでいるようです。
また、ヤマトホールディングスの2026年3月期決算では営業利益が前年比99.2%増となるなど、大手運送会社の業績回復が鮮明になっています。業績が回復した会社ほど賃上げの余力が生まれており、待遇改善に積極的な動きが見られます。
一方で、荷主との運賃交渉がうまく進まない中小規模の運送会社では、給与水準が横ばいのままというケースも少なくないようです。
職種・車種別の年収目安(2026年版)
担当する車種・業務によって年収の目安は大きく異なります。
| 職種・車種 | 年収の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ルート配送(小型・近距離) | 300〜400万円 | 生活リズムが安定しやすい |
| チャーター便・中型 | 350〜450万円 | エリアや荷主によって差が大きい |
| 長距離(大型トラック) | 400〜550万円 | 距離手当・深夜手当が加算されやすい |
| タンクローリー | 430〜560万円 | 危険物取扱者など資格取得で上乗せ可 |
| 冷凍・冷蔵車 | 380〜500万円 | 食品輸送の安定需要がある |
| トレーラー(牽引) | 450〜600万円 | 業界最高水準の収入が狙いやすい |
経験・免許・勤務地域によって幅があります。特にトレーラー・タンクローリーなど専門資格が必要な車種は、資格取得後に収入が大幅に上がりやすいようです。
詳しい年収データは「トラック運転手の給料・年収はどのくらい?」も参考にしてください。
給料が上がっている会社・上がっていない会社の違い

給料が上がっている会社の共通点
- 荷主との運賃交渉を積極的に進めている:適正運賃を確保している会社は、その分を賃上げに回せる
- 大手荷主・安定した取引先を持っている:大手物流会社は業績回復が続いており、待遇改善に動く余力がある
- 2024年問題への対応を先行して進めた:早めに残業管理・給与体系の見直しを行った会社は採用競争力も高まっている
- 専門資格を持つドライバーへの手当が手厚い:大型・牽引・危険物取扱者などの資格手当を設けている会社が増えている
給料が上がっていない会社の特徴
- 燃料費高騰の影響を運賃に転嫁できていない
- 主要荷主が1〜2社に集中していて交渉力が弱い
- 求人票の給与が数年前から変わっていない
転職で年収を上げるために意識すること
1. 大型免許・専門資格の取得を優先する
普通免許からスタートしても、大型免許・牽引免許・危険物取扱者などを取得することで担当できる車種が広がり、年収の天井が上がります。取得費用を会社が負担してくれる求人を選ぶのがポイントです。
2. 長距離・専門車種に挑戦する
ルート配送から長距離配送に移行するだけで、距離手当・深夜手当の加算により月収が数万円単位で変わるケースがあります。生活スタイルと相談しながら、収入を優先するなら長距離・専門車種を視野に入れましょう。
3. 業績の良い会社・大手の物流子会社を狙う
業績が安定している会社ほど賃上げの原資が確保しやすいです。大手の物流子会社や、食品・医薬品・エネルギーなど特定業種に特化した専門物流会社は待遇が安定しているケースが多いようです。
まとめ
- トラック運転手の給料は「会社による二極化」が進んでいる。2024年問題への対応が進んだ会社では待遇改善の動きが見られる
- 年収の目安はルート配送で300〜400万円、長距離大型で400〜550万円、トレーラーで450〜600万円
- 給料が上がっている会社の共通点は「適正運賃の確保・安定取引先・専門資格手当の充実」
- 転職で年収を上げるには大型免許・資格取得と業績の良い会社への転職が効果的
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