トラック運転手に転職したいと考えたとき、未経験でも働けるのかどうかが気になる人もいるでしょう。
本記事では、トラック運転手の仕事内容から、未経験からトラック運転手にチャレンジする際の就業先の選び方、仕事の探し方まで分かりやすく解説します。
トラック運転手への転職を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
トラック運転手の仕事とは
トラック運転手の主な仕事は、トラックの運転です。ただし、運転するトラックのサイズなどによって仕事内容が変わります。トラック運転手の仕事がどのようなものなのか、将来性を含めて見ていきましょう。
トラック運転手の業務
トラック運転手の業務は、トラックのサイズや輸送距離によって変わります。
未経験者の場合、まずは小型トラックで近距離輸送を行う場合が多いでしょう。その後、スキルや資格に応じて、中型トラックや大型トラックの運転や宿泊を伴う長距離輸送などにキャリアチェンジする場合もあります。
また、トラックの運転のほか、荷物の積み下ろしなどを行うことも珍しくありません。
トラック運転手で得られるスキルや資格
日常的に運転を行うトラック運転手の仕事では、運転技術を磨けます。普通自動車免許で運転できる小型トラックから始めて、就業中に資格を取得してキャリアアップを図ることもできるでしょう。企業によっては、資格取得支援をしているところもあります。
トラック運転手の仕事に活かせる資格には、以下のようなものがあります。
- 準中型免許
- 中型免許
- 大型免許
- フォークリフト免許
- 玉掛け技能の資格
フォークリフト免許や玉掛け技能の資格は比較的取りやすく、仕事に活かしやすい資格です。
トラック運転手は中高年まで働ける
トラック運転手は、比較的長く働きやすい仕事です。重量のある荷物の積み下ろしといった業務が発生する場合は負担になるかもしれませんが、積み下ろしが自動化されているルートの運転だけであれば問題ないでしょう。
また、年齢を重ねたら長距離ではなく近距離中心の配達に切り替えるといったキャリアチェンジも可能です。
以下は、厚生労働省による貨物運送業の年齢構成を示すグラフです。
道路貨物運送業 就業者の年齢構成比
トラックドライバーは、全産業平均に比べ40代後半から50代の割合が多く、中高年が多く活躍している業界です。65歳以降のドライバーも多く活躍しており、20代や30代が占める割合よりも、65歳以上のドライバーの割合のほうが高くなっています。
仕事内容から見ても、実際の年齢構成から見ても、トラック運転手は長く働きやすい仕事だといえるでしょう。
未経験からでもトラック運転手になれる？
未経験からでも、トラック運転手への転職は十分可能です。ただし、運転を行う仕事ですから、普通自動車免許と基本的な運転スキルは必須です。
普通自動車免許を有している人は、小型トラックを使った宅配やルート配送といった仕事につけます。一方、中型トラックや大型トラックドライバーを目指す場合は、トラックのサイズに応じた免許の取得が必要です。
そのほか、業務内容に応じて、けん引免許や玉掛け作業者の資格などの取得が必要になることもあるでしょう。勤務先によっては、これらの資格を就職後に取得できたり、資格取得支援を行っていたりすることもあります。
未経験でトラック運転手に転職する際のポイント
未経験でトラック運転手に転職するときは、以下を意識して仕事を探すのがおすすめです。
入社してから「こんなはずじゃなかった」と後悔することがないように、自分のスキルや希望に合った転職先を見つけましょう。
「未経験者歓迎」の求人を選ぶ
未経験者歓迎求人なら、未経験でも採用されやすいでしょう。未経験者向けのフォローも手厚く行ってもらえる可能性が高く、採用人数によっては「未経験・中途採用」という境遇の似た同期と出会えるかもしれません。
研修や資格取得支援制度が充実している求人を選ぶ
研修制度や資格取得支援精度などがしっかりしている求人なら、未経験からの転職でも安心です。先輩ドライバーの横で仕事を教わる「横乗り」から始めてしっかり仕事を覚えましょう。
将来のキャリアアップを意識している人は、資格取得支援がある求人もおすすめです。将来中型や大型免許を取得したい人や、トラックドライバーとして役立つ資格を取ってキャリアアップを目指したい人は、制度を確認しておきましょう。
自分の希望条件を整理する
トラックドライバーは、運転するトラックのサイズや運転距離、業務範囲などによって仕事の内容が変わります。何を重視してトラックドライバーへの転職を目指すのかによって、選ぶべき就職先が変わるでしょう。
希望する仕事内容や将来の働き方、給料、勤務時間などの条件と優先順位をあらかじめはっきりさせておくことで、希望に合った仕事を見つけやすくなります。
トラック運転手に転職する方法
トラックドライバーの求人は、転職求人サイトや転職エージェント、ハローワークなどで見つけられます。併用も可能ですから、それぞれの利点を活かした転職活動を行いましょう。
転職求人サイト
転職求人サイトは、無料で仕事を探せる便利なサービスです。トラックドライバーの仕事は、幅広くさまざまな業種の仕事を扱う「総合求人サイト」と、ドライバーに特化した「ドライバー専門の求人サイト」で取り扱われています。
転職先の職種に迷っている場合は、トラックドライバーを含め幅広い職種をチェックできる総合型の転職求人サイトをチェックしてみましょう。
一方、トラックドライバーに限定して仕事を探すなら、ドライバー専門の求人サイトがおすすめです。細かい職種や車の形状などで絞り込みができるなど、特化型ならではのメリットを得られますから、効率よく希望どおりの求人を見つけられるでしょう。
以下に、トラックドライバーに特化した求人サイトを2件紹介します。
ドラEVER
トラックドライバーに特化した転職求人サイトです。福利厚生や給与だけでなく、「長距離輸送」「ルート配送」「センター便」など、職種や車の形状といった詳細条件で求人を絞り込めます。未経験歓迎求人や、負担の少ない軽貨物求人なども見つけやすいため、未経験者の転職に役立つでしょう。
運転ドットコム
トラックドライバーに加えて、運転代行や営業ドライバー、タクシードライバーなどドライバー全般の仕事を扱う転職求人サイトです。運行管理や倉庫作業員、工場作業員といった物流関連のそのほかの仕事も扱われています。物流業界やドライバー全般の仕事を探したい人に適しています。
転職エージェント
転職エージェントは、エージェントのサポートを受けながら転職先を探せるサービスです。会員登録をすると、非公開求人を含めたすべての求人を閲覧できるというタイプのサービスが多いでしょう。
条件を登録しておくと、合致する求人を紹介してもらえます。そのほか、履歴書の添削や面接対策などを利用できるサービスもありますから、サポートを受けながら転職先を探したい人におすすめです。
ハローワーク
ハローワークは、公的な職業紹介サービスです。転職サイトなどに掲載されていない地元求人などを扱っていることもあります。
退職後に転職先を探している人は、ハローワークで失業保険の手続きを行う場合もあるでしょう。合わせて求人情報もチェックしてみてください。
未経験からでもトラック運転手になれる
トラック運転手は、未経験からでも転職できる職種です。年齢を重ねても活躍しやすく、資格やスキル次第でキャリアアップも可能ですから、自分に合った働き方を選びやすいでしょう。
未経験者がトラックドライバーを目指す場合は、「未経験者歓迎」の求人を選ぶのがおすすめです。自分に合った転職先を見つけるためにも、まずは条件の合う求人を探して、面接で働き方や研修制度について話を聞いてみましょう。
