未経験だけどトラックドライバー職に興味があるという方もいらっしゃるでしょう。
完全に未経験な状態だと、応募をためらう人も少なくありません。
本記事では、未経験からトラックドライバーに挑戦したい人に向けて、可能性の有無や求人探しのポイント・必要なスキルといった、知っておきたい5つの内容について解説します。
未経験からトラックドライバーを目指す人は、ぜひ参考にしてください。
未経験からトラックドライバーへのキャリアチェンジは可能？
未経験から、トラックドライバーへのキャリアチェンジは可能です。実際に主婦やフリーター、会社員などが未経験からスタートし、活躍するケースも見受けられます。
また、トラックドライバー業界は慢性的な人手不足であり、取り扱う荷物などのニーズも増え続けていることから、需要と供給が追い付かない状態です。
現役のトラックドライバーだけでは対応できないと考え、未経験者を積極的に雇用する動きも加速しています。
そのため、トラックドライバーへの転身は、未経験者すべてに「平等にチャンスがある」といえるでしょう。
トラックドライバーになるための必要な資格やスキル
未経験から挑戦できるとはいえ、誰もがトラックドライバーになれるワケではありません。
トラックドライバーを目指す場合には、以下の資格やスキルを保持する必要があります。
トラックの運転に必要な免許
トラックの種類には、小型トラック・中型トラック・大型トラックが存在します。
トラックの大きさに応じて、「準中型免許」や「大型免許」が必要であり、荷台をけん引する大型トラックには「けん引免許」も必要です。
軽トラックほどの大きさであれば普通自動車免許で対応できるものの、トラックドライバーを目指す場合には準中型免許があると安心です。
入社後に、企業負担で免許を取得できる「資格取得制度」を設けるケースも見受けられます。
責任感の強さ
トラックドライバーは、荷物の積み下ろしや配送などを、基本的にひとりで行います。
トラブルが発生した際にも、自身の判断や対応が必要であり、最後まで責任を持ってやり遂げる姿勢が不可欠です。
また、スケジュールや作業手順も、自身で調整・管理する必要があるでしょう。
加えて事故を防止すべく、安全運転に対する意識も求められます。
体調管理や周囲への配慮も含め、トラックドライバーには責任感の強さが必要です。
基本的なビジネスマナー・モラル
トラックドライバーはひとりで仕事をする機会が多いものの、「お客様への挨拶」や「トラブル発生時の対応」など、基本的なビジネスマナーも求められます。
基本的なビジネスマナーが欠如していると、取引先などからの信頼を失う可能性も否定できません。
また、荷物を乱雑に扱う人や信号無視・あおり運転をするようなモラルの低い人も、トラックドライバー職に向かないでしょう。
トラックドライバーの1日を見てみよう
未経験からトラックドライバーを目指すなら、トラックドライバーの1日を確認しましょう。
ここでは具体例として、中型トラックドライバーの「仕事の流れ」を紹介します。
中型トラックドライバーの1日の例
出社すると、点呼や体調チェックが実施されます。ドライバーという仕事柄、アルコールチェックも必須です。
最初の輸送先が決まり、荷物を積み込むために出発。交通状況を踏まえたルートチェックも実施します。
荷物の積み込み先に到着後、荷物を積み込みます。
荷物を積み終えたら、配送先を目指して出発します。
配送先に到着後、荷物を下ろします。終了後、勤務先に「終了連絡」を実施します。
会社に戻り、次の指示をまちながら昼食休憩をとります。
次の現場が決まったら、荷物の積み込みに行きます。
午前中とは異なる場所で、荷物の積み込みを実施します。
次の現場へは翌日に向かうため、本日の業務は終了。
車両点検を実施したのち、終了点呼が終われば退社できます。
業務が終了次第帰宅できる企業も見受けられるため、ワークライフバランスを意識する人は、こうした求人をチェックすると良いでしょう。
トラックドライバーに向く人の特徴
さまざまな仕事に向き・不向きがあるように、トラックドライバーにも、向き・不向きが存在します。
以下の特徴を持つ人は、トラックドライバーという仕事に向いているといえます。
運転が好き
当然のことながら、トラックドライバー職はトラックを運転するため「運転が好き」という気持ちは必須です。
乗用車より大きなトラックを運転すると、乗用車と別の楽しさがあるため、運転好きにはたまらない仕事だといえるでしょう。
実際に、トラックドライバーへの志望動機として、「運転が好き」と記載する人も多く見受けられます。
ひとりで作業することが好き
トラックドライバーの主な仕事は、運転と荷物の積み下ろしであり、基本的にひとりでこなします。
ひとりを好む人はもちろんのこと、周囲に左右されず、黙々と作業をこなしたい人にも適するでしょう。
ひとりで作業することが好きなものの、適度に人と接したい場合には、荷物を人へ受け渡す機会が多い「ルート配送」などを選ぶと良いでしょう。
同じことの繰り返しが苦にならない
トラックドライバーは、毎日「運転」と「荷物の積み下ろし」を行うため、同じことの繰り返しが苦にならない人に適します。
同じことの繰り返しが苦ではないものの、時には気分を変えたいと考える人には、決まった納品先に向かう「ルート配送」ではなく、異なる納品先に行く機会が多い「フリー便」を選ぶこともおすすめです。
安定した収入を希望する
トラックドライバーは年功序列ではないため、老若男女問わず、決められたことをこなせる人は安定した収入が期待できます。
毎月一定の給与が支払われる正社員であれば、さらに安定した収入が見込めるでしょう。
また小型トラックよりも、中型・大型トラックを運転する仕事のほうが、収入も多くなる傾向にあります。
未経験者がトラックドライバー求人を選ぶポイント
未経験からトラックドライバーへキャリアチェンジする場合には、未経験者に向けたポイントを押さえる必要があります。求人選びで意識すべきポイントは、以下のとおりです。
未経験歓迎か？
人手不足なトラックドライバー業界では、未経験者を歓迎するケースも多いでしょう。
とはいえ、経験者のみを希望する企業が存在することも事実です。
そのため、募集内容に「未経験歓迎」のワードが記載されているかをチェックすることも大切です。
未経験者歓迎の求人であれば、未経験から育成する仕組みが整っているため、初めてでも安心して働けるでしょう。
研修制度の充実度
トラックドライバーとして入社すれば、法律で定められた「法定12項目」と「初任運転者向け研修」を必ず受講できます。
ほかにも、企業独自の研修制度（地理研修、安全研修など）を設けている企業を選ぶこともおすすめです。
独自の研修制度を設ける企業では、従業員を育成する文化が存在するため、未経験者を一人前に育て上げる準備が整っています。
職場環境
職場環境が整う企業は働きやすいため、未経験からトラックドライバーに転身する人もチェックしたいポイントです。
例えば、以下のような項目を確認しましょう。
- 福利厚生（家族手当などの各種手当など）
- 就業時間（夜勤やフレックスタイム制度の有無など）
- 有給取得率（有給を取得しやすいかなど）
とくに、就業時間は生活サイクルに関係します。フレックスタイム制度を導入する場合には、渋滞の少ない時間に運転でき、ワークライフバランスも両立できるなど、多くのメリットがあります。
未経験でもトラックドライバーへのチャレンジは可能
未経験でも、トラックドライバーへのチャレンジは可能です。
運転が好きであるのはもとより、ひとりで集中して作業することや、ルーティンワークが好きな人はトラックドライバーに向いているため、挑戦する価値があるでしょう。
未経験からトラックドライバーを目指す場合には、未経験者に向けたコツを押さえ、自分に合った求人を選ぶことが大切です。
トラックドライバーの仕事が気になる場合には、まずは求人をチェックしましょう。
