大手企業に勤務するトラックドライバーは、一体どのような待遇で、どんな仕事をしているのでしょうか。
本記事では、小口配送の大手「ヤマト運輸」のドライバーの仕事内容や、働きやすさにつながる4つの特徴を紹介します。
ヤマト運輸のドライバーとして転職を検討している人や、大手企業でトラックドライバーの仕事をしたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
ヤマト運輸のドライバーはどんな仕事？
ヤマト運輸のドライバーは、主に全国のヤマト運輸の営業所に所属して荷物の配達を行います。
まずは、具体的な仕事内容や、ヤマト運輸のドライバーになるために必要な資格を確認してみましょう。
ヤマト運輸のドライバーの業務内容
ヤマト運輸のドライバーの仕事は、配属された営業所が担当するエリア内で、荷物の配達や集荷です。
日頃利用している宅急便サービスを提供する側ということですから、おおよその業務内容はイメージしやすいでしょう。
また、個人や法人の顧客と直接やり取りをしたり、金銭のやり取りが発生したりします。決まったエリアを担当することになるので、地域に根差した働き方が可能です。
時には、顧客が抱える配送に関するお悩みの相談に乗ることもあるでしょう。
担当している法人の悩みなどをヒアリングして営業担当につなぐことで、顧客の悩みを解決し、販路を広げる役割を担えます。
将来的には、グループ長としてセールスドライバーのまとめ役になったり、営業所の運営に携わったりすることも可能です。
未経験でもヤマト運輸のドライバーになれる？
未経験者でも、ヤマト運輸のドライバーになることは十分可能です。
ヤマト運輸のドライバー求人では、これまで大型トラックドライバーとして働いていた人や、建築や製造、工場などで働いていた人、フリーターとして働いていた人など、さまざまな立場の人が正社員としての転職を目指せます。
入社後も、いきなりドライバーとして配達に出るのではなく、最初は先輩ドライバーの隣に同乗して業務内容を実地で教えてもらえるため、未経験者でもスムーズに業務に入れるでしょう。
ヤマト運輸のドライバーになるために必要な資格
ヤマト運輸のドライバーとして就職するためには、普通自動車免許が必須です。
また、免許を取得してから1年以上経っていなければいけません 。
新卒採用では免許の取得は応募資格に含まれませんが、即戦力を求められる中途採用の場合は、免許が必要です。
ただし、免許といっても普通自動車免許で、中型自動車免許や大型自動車免許ではありません。
AT限定でも応募可能となり、日常生活で車を利用している人の多くが対象になります。
ただし、ヤマト運輸は定年が65歳です。それ以上の年齢の人は応募できないことに注意が必要です。
ヤマト運輸の働きやすさ①IT活用で業務効率アップ
ヤマト運輸では、エリアマネジメントシステムやスマート点呼といったさまざまなシステムを導入して、ドライバーの働きやすさ向上や業務効率化につなげています。
エリアマネジメントシステム
エリアマネジメントシステムとは、ヤマト運輸が開発した宅配ドライバーの担当エリアを検討するためのシステムです。
地図上でエリアを選択すると、荷物の量が表示されるため、担当エリアによる荷物数のばらつきを抑えられます。
従来は紙の地図に配達先をメモして集計していましたが、デジタル化することで素早く確実な担当エリアの見直しができるようになりました。
スマート点呼
スマート点呼は、点呼業務をデジタル化することで、データで点呼内容を確認できるようにしたシステムです。
点呼業務とは、ドライバーが配達に出る前の健康状態のチェックなどを指します。
法令によって義務付けられており、必ず行わなければいけません。
スマート点呼なら、アルコールチェッカーやバイタルセンサーの計測データを自動送信できます。
運行管理者は、送られてきたデータを確認することで確実な点呼業務が可能です。
トラックの呼称診断データやタイヤの空気圧データの自動送信もできますから、スムーズに配達を始められます。
ヤマト運輸の働きやすさ②福利厚生が充実
大手企業の魅力のひとつに、福利厚生があります。ヤマト運輸でも多くの制度を用意して、トラックドライバーをはじめとした従業員の暮らしを守っています。
ヤマト運輸で利用できる福利厚生制度の一部を紹介しましょう。
有給休暇制度
ヤマト運輸では有給休暇は年6日以上の取得が義務付けられていますから、有休がとれないといった悩みは無用です。
記念日に休暇が取れる記念日休暇制度も導入されていることも、ヤマト運輸ならではの特徴です。
グループ全体の取得率も、90％以上と高い割合となっています。
保養所
ヤマトグループの保養所や提携しているホテルなど、格安で宿泊できる施設が複数あります。
結婚祝い金
社員が結婚すると、最大11万円のお祝い金が支給されます。何かとお金のかかる新生活の助けになるでしょう。
資産形成支援
給与天引きでの貯蓄制度や各種年金制度などが利用できるため、計画的に資産形成ができます。
そのほか、賞与や社会保険といった制度も整っています。
福利厚生制度の充実したヤマト運輸なら、生活基盤を安定させやすいでしょう。
ヤマト運輸の働きやすさ③ライフスタイルに合わせて働きやすい
ヤマト運輸では、ライフワークバランスを実現するための各種の取組が行われています。
年に１度は一週間連続して休暇が取得できるため、家族旅行やリフレッシュなどもしやすいでしょう。
また、子どもが生まれた場合、小学校6年生までは短時間勤務が可能です。
長時間労働やワークライフバランスが問題になることもあるトラック運転手ですが、ヤマト運輸では多くの職場で所定労働時間制を採用しており、厳格に月間の労働時間管理が行われています。
また、事業所が全国各地にあるという点も、ヤマト運輸の強みです。
全国各地の事業所でトラックドライバーを募集していますから、住んでいる地域から通いやすい事業所を選んで応募できます。遠方まで通勤するのが難しい人でも、働きやすいでしょう。
ヤマト運輸の働きやすさ④キャリアアップが可能
ヤマト運輸には、小型トラックを使った配送のほかに、大型トラックのドライバーや法人向けのヤマトボックスチャータードライバーなど、豊富なドライバーの仕事がそろっています。
ここでは、ヤマトボックスチャータードライバーを例に、キャリアアップの道を見てみましょう。
- ドライバーとしての実績を積む
- ドライバーをまとめるグループ長になる
- 支店長を目指して営業職にキャリアチェンジ
- ドライバーの現場を理解した支店長になる
ドライバーからでも、研修への参加や社内資格などの取得を通して管理職へのキャリアアップが可能です。
ドライバーとして活躍し続けたい人は現場での経験を積んでいけますし、管理者を目指したい人は自らの意思でチャレンジできます。
希望に応じたキャリア形成をサポートできる体制が整っているといえるでしょう。
ヤマト運輸のドライバー求人は未経験者にもおすすめ
ヤマト運輸には、未経験者でも安心して働ける研修制度が整っています。
福利厚生制度も充実しているため、長く働き続けやすいでしょう。熟練のドライバーを目指すことも、管理職を目指すこともでき、キャリアの幅が広い点も魅力です。
ドライバーとして安定した働き方を目指したい人は、ヤマト運輸を検討してみてはいかがでしょうか。
